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日本と違う韓国のビックリ 5・6

2016’03.28・Mon

日本と違う韓国のビックリ 5・6

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族譜の中はこういう記述になっている

「すべての一族が家系書を作り続けた国」

先祖のことが詳しくわかる

先祖の1人に、620年前の王妃がいる。

朝鮮王朝の初代王・太祖(テジョ)の第二夫人だった神徳(シンドク)王后・康(カン)氏である。

朝鮮王朝は一夫一婦制だったが、高麗王朝では重婚が許されていた。
その高麗王朝の武将だった太祖には若いときに結婚した第一夫人がいたが、太祖が朝鮮王朝を建国する前年の1391年に亡くなった。
彼女は死後に追尊されて神懿(シヌィ)王后・韓(ハン)氏と呼ばれた。

結局、建国当初の王妃には神徳王后・康氏が就いた。
彼女は王朝創設期に大きな影響力を持っていたが、1396年に40歳で世を去った。

直後に、朝鮮王朝は大荒れとなった。
神懿王后・韓氏と神徳王后・康氏のそれぞれの息子たちが、後継者の座をめぐって骨肉の争いを起こしたからだ。

勝ったのは、神懿王后・韓氏の息子たちだった。
敗れた神徳王后・康氏の息子たちは殺され、親族は連座制で済州島(チェジュド)に流された。

そのときまで済州島には「康」という姓の者は1人もいなかったが、神徳王后・康氏の親族が流罪になってから大幅に増えた。
その末裔の1人が私で、神徳王后・康氏から下ること19代である。

その間の先祖の名前はすべて把握している。
それどころか、生没年、家族、肩書、墓地の場所までわかっている。

なぜそれが可能かというと、一族の詳しい系譜と個人の略歴を記した族譜(チョッポ)があるからだ。

恐るべき継続性

族譜とは何か。

簡単に言えば、その一族の詳細な家系書である。

私の一族が所有する族譜は、千ページの書物が4冊そろって成り立っている。
それを読むと、28代の私から初代まですぐにさかのぼれる。

ただし、勘違いしないでほしい。
私の一族が特別に族譜があるのではない。
韓国のすべての一族に族譜があり、それぞれの子孫が今も所有している。
族譜がない一族は、韓国ではありえないのだ。

しかも、族譜は30年に一度くらいの割合で書き直されてきた。
各一族には「宗親会」と呼ばれる長老会のような組織があり、そこが族譜の編集を受け持つのである。

日本では、数百年にわたる家系図がある家のほうがずっと少ないだろう。
一般的な家庭なら、5代以上も前の先祖の名前を知らない場合が多いはずだ。

しかし、韓国では自分が一族の30代目であろうと40代目であろうと、先祖をどこまでもさかのぼって初代までたどりつくことができる。

すべては、何百年にわたって族譜を延々と編集し続けてきたおかげである。
そのために、どれだけの労力が費やされてきたことであろうか。

気の遠くなるような話だ。
その労力を他のことに使えば、どれほど国土の発展に結びついたことか。

しかし、経済の停滞をいかに招こうとも、当時の人々は先祖から族譜を受け継ぎ、さらに子孫に継承していった。

私も族譜を読む度に、この膨大な記録を作り続けてきた人々の継続性にただ驚かされるのである。



「韓国の鉄道では何が起こるかわからない」

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ビクビクしていた乗客が豹変!

韓国の地方を鉄道で旅しているときの話である。

乗った特急列車は全席指定だった。
指定席券を買って乗り込むと車内はガラガラ。
指定された号車にはたった1人しか座っていなかった。

かなり高齢の女性だったが、私が車内に入ったときに、なぜかキョロキョロしていた。
落ちつかない様子だ。

「もしや指定席券を持っていないのでは」

そう直感した。
車掌が検札に来るのを恐れているような素振りだった。

私は先客の女性の視線を感じながら、指定席券に書いてある自分の座席を探した。
ようやく見つけたら、そこは女性が座っている席だった。

車内にはたった1人しか乗客がいないというのに……。

どうしたらいいのか。

躊躇はしたが、やはり決まりなので、私は声をかけた。

「すみません。そこは私の席なんですけど」

そう言った瞬間の、女性の豹変ぶりがすごかった。

ついさっきまでビクビクしていたのに、「席をどいて」と促された途端に大きな声を出した。

「見てみなさい。ガラガラじゃないの。あんたも好きな席に座ればいいでしょ」

強い口調で私はおこられた。
その剣幕に従うしかなく、私は自分の席を断念して、他の空いている席に移った。

騒々しくて楽しい車内

席に座って冷静になれば、先客の言うとおりかもしれない。

車内はガラガラなのである。
しかも、相手は相当に年配の女性。
わざわざ移ってもらわなくても、私が気を利かせればよかった。
たとえ、女性が指定席券さえ持っていなかったとしても。

杓子定規だったようだ。
日本的には「決まりは決まり」なのだが、ここは韓国だった。
なにごとにおいても、現実にそくして融通を利かせる国なのである。

もう一つ、別のエピソード。
高速列車ができる前の話だ。

ソウルから大邱(テグ)まで、在来線の急行列車に乗った。
全席指定だったが、満席で席を取れない。
当時は立席特急券というものがあった。
立ちっぱなしを覚悟して乗るのである。

私は乗車するとすぐに食堂車に行き、ビールを飲みながら粘った。
大邱まで4時間、何本のビールを飲んだことだろうか。

よく見ると、私と同じ目的の乗客が何人もいた。
3時間が過ぎた頃にはみんないい気持ちになって、そのうち歌い始める人もいた。
その人はなんと、ギターまで持っていた。

私も大いに歌った。
しまいに食堂車がカラオケルームのようになった。
しかも、生ギターの伴奏つきである。

あんな騒々しくて楽しい車内は、後にも先にも他になかった。

(文=康 熙奉〔カン・ヒボン〕)

-ロコレ 愛してる韓国ドラマKポップ-




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