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日本と違う韓国のビックリ 13・14

2016’05.17・Tue

日本と違う韓国のビックリ 13・14

韓国では街にお寺がない

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釈迦の誕生日は祝日

韓国では、キリスト教と仏教が2大宗教と言われている。
儒教は守るべき生活規範であり、宗教とみなされていないのだ。

2大宗教の教祖の誕生日は韓国で祝日となる。
つまり、キリストの誕生日と釈迦の誕生日はともに国民が祝うべきめでたい日なのである。

両教祖の誕生日が祝日になるというのは、世界の他の国にあるのかどうか。
その点で、韓国は珍しい国なのである。

キリストの誕生日は12月25日のクリスマスであることは誰でもわかるが、さて、釈迦の誕生日はいつ?

答えは4月8日だが、韓国では旧暦の4月8日を祝日にしているので、新暦では毎年ころころ変わる。
一応、5月中旬あたりになることが一番多い。
ちなみに、旧暦4月8日は、今年なら5月14日にあたる。

釈迦の誕生日が祝日になるほどだから、韓国の街中にお寺が多いかと思うと、目立つのは教会ばかりでお寺はほとんど見えない。

「あれっ、お寺はどこにあるのかな」

韓国を旅していて、そう思った人はいないだろうか。
日本でなら、街の中にお寺がたくさんあるのは見慣れた光景だ。
しかし、韓国はそうではない。
なぜ、韓国では身近なところにお寺が見えないのか。

朝鮮(チョソン)王朝時代の歴史が関係している。

仏教は迫害されてきた

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有名な海印寺も山に囲まれた場所にある

朝鮮王朝の前の高麗(コリョ)王朝は仏教国家だった。
なにしろ、初代王の王建(ワン・ゴン)が遺訓で「仏教を重んじよ」と命じたくらいだ。

おかげで仏教が盛んになったのはいいのだが、寺院が巨大になって力を持ちすぎ、政治に介入したのがいけなかった。

それが、高麗王朝が衰退した原因の1つに挙げられている。

1392年に高麗王朝を滅ぼして建国された朝鮮王朝は、仏教を排斥して儒教を国教にする大転換を行なった。
この政策を「崇儒排仏」と言う。

朝鮮王朝は儒教の価値観を全土に浸透させた。
それとは反対に、仏教を衰退させるために、市中にあった寺院を追放した。
仕方がないので、寺院は町を離れて山の中腹などに移らざるをえなくなった。

朝鮮王朝の政策は徹底していた。
仏教の僧侶は最下層の身分に落とされ、市中を歩くことも禁止された時期があった。
今も韓国の街に仏教寺院がほとんどないのは、こうした朝鮮王朝時代の「排仏」の名残なのである。

ただし、仏教を信奉する人は朝鮮王朝時代にも少なくなかった。
特に、王族の女性たちに仏教徒が多く、彼女たちは王宮から出て山の中腹にある寺院によく足を運んでいた。

序列主義を認める儒教と違って、仏教には平等博愛の精神がある。
それが、「排仏」の政策にもかかわらず仏教が韓国で生き残った最大の要因だろう。

緑茶を飲む習慣

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韓国ではジュースと同様に果実茶もよく飲まれている

私がよく韓国に行っていた20年前、身の回りで緑茶を飲む人はまったくいなかった。
日本との違いに驚いたものだ。

なぜ、当時の韓国人に緑茶を飲む習慣がなかったのか。

それも朝鮮王朝時代の仏教排斥と関係している。

もともと緑茶は仏教と密接に結びついた飲み物だ。
高麗王朝時代には、仏教寺院がたくさんの茶畑を営んで利益をあけでいた。

朝鮮王朝時代になると、政府は仏教を排斥するために緑茶に重税をかけた。
それが原因で緑茶の栽培が衰退し、結果的に緑茶を飲む習慣がすたれてしまった。

ただし、果実茶、生姜茶、人参茶は重税から免れた。
おかげで、それらのお茶を飲む習慣は残された。
緑茶がすたれた分、他のお茶の需要は大いに増したとも言えるだろう。

朝鮮王朝時代に何かと目の敵(かたき)にされた仏教だが、しぶとく生き残って今や韓国でも多くの信者を集めている。

修能試験(日本のセンター試験にあたる)の日になると、受験する息子や娘のために、大勢の母親が仏教寺院で一心に祈る姿はかならずニュースの映像となる。
願い事があるときに、仏教は韓国の人たちにとても頼られているのである。




韓国のテレビ局

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半官半民のテレビ局がある

東京のテレビ局の数を見ると、公共放送がNHKだけで、民間放送は日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京の合計5つである。

圧倒的に民間放送が多くなっている。

これがソウルならどうなるか。

地上波のテレビ局はKBS、MBC、SBSの3つだが、純然たる民間放送はSBSだけとなっている。

KBSはNHKと同様の公共放送で、MBCは政府が出資して民間で運営するという半官半民のテレビ局である。
つまり、ソウルでは、公共放送1、半官半民放送局1、民間放送1という割合になっている。

不思議なのはMBCである。

どうして半官半民になったのか。

このテレビ局は最初は釜山(プサン)を拠点にした民間放送局だったのだが、軍事政権時代に強制的に政府に取り込まれてしまった。
後に民営化されたとはいえ、株式の70%をいまだに国営の公益財団が保有している。

韓国に住んでいる人ですら、MBCが実は民間放送局でないことを知らない人が多い。
株式会社で広告収入を得て経営が行なわれているのだが、法律的には公営に該当するのである。

そのために、重要な経営案件に政府の意向が働くことがある。
これによって様々な問題が生じることも少なくない。

軍事政権時代に影響を受けたテレビ局

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MBCは半官半民のテレビ局だ

公共放送のKBSは、NHKと同じように地上波のチャンネルを2つ持っている。
しかし、中身はNHKとかなり違う。

どう違うかというと、NHKは総合テレビと教育用テレビという具合に放送内容にかなり違いがあるのに対して、KBSの場合は、KBS1とKBS2に放送内容の違いはあまりない。
似たような番組を同じように放送している。

しかし、放送形態には根本的な違いがある。
なんと、KBS2は公共放送でありながら、CMを流しているのだ。

つまり、主に受信料だけで運営しているNHKと違って、KBSは受信料と広告費で運営されている。

なぜこのようなことになったのか。

1970年代には韓国にも東洋放送(TBC)という民間のテレビ局があったのだが、やはり軍事政権によって1980年にKBSに吸収されてしまった。

いわば、公共放送と民間放送が吸収合併する形になり、民間のCM放送が公共放送に入り込むことになった。

このように、韓国のテレビ局の成り立ちには、軍事政権時代の陰が色濃く残っていると言える。

KBS受信料の徴収方法

KBSの受信料はNHKと比べるとはるかに安いのだが、その徴収方法が独特である。
なんと、電気代と一緒に取られてしまうのだ。

「エッ?」と思った人も多いのではないだろうか。
「なんと強引なことだ」とあきれる人もいるかもしれない。

日本では驚かれるが、実際にKBSの受信料は電気料金に自動的にプラスされて請求される。

そのおかげで、徴収率は99%を超える。
受信料不払い運動に悩むNHKから見れば、本当にうらやましい話だろう。

しかし、テレビを持っていない家庭もゼロではない。
それなのに勝手にKBSの受信料を取られたら、たまったものではない。

この場合は韓国電力に直接申し込んで、電気料金の請求書からKBSの受信料を引いてもらうのである。

100%近い割合で受信料を徴収できて、広告収入まで入ってくる韓国のKBS。良質の番組を放送しなければ視聴者も納得しないだろう。

(文=康 熙奉〔カン ヒボン〕)

-WoWKorea-




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