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韓国ドラマが…<#3韓流スターの素顔>

2017’01.10・Tue

【韓流お仕事図鑑】あなたのもとに韓国ドラマが届くまで<買付編 #3>

第3回 「韓流スターたちの素顔」

第3回の今回は、買付担当者がみた韓流スター達の素顔。
イ・ミンホさんに、チョ・インソンさん、イ・ジュンギさん...ここでしか聞けないエピソードが満載です!

**********


―担当した作品で印象に残っている作品はなんですか?

いっぱいありますよ。
でも、やっぱり「シティーハンター」ですね。
あの作品はプリセールス(=ドラマが制作される前に権利を購入すること)だったんですよ。
見られる映像は無いけど、4話までの日本語訳脚本を読みました。

で、これが結構大変だったんですよ、買うのが。


―それはどうしてですか?

たしかライバルがいたんだと思う。
でも私も絶対欲しくって。
監督が「華麗なる遺産」のチン・ヒョク監督だったんですよね。
そのリベンジの気持ちがあって。

脚本読んだら、やっぱりチン・ヒョク監督がお好きな胸キュンな展開が満載で。
思った通りの出来だな、と思ったんですよ。
でも、正直「シティーハンター」っていう題材を、どうやって韓国ドラマにするのか?と懐疑的ではありました。

そこで上司と韓国人の同僚と3人で韓国出張に行き、編集スタジオで、音楽なしのラフ映像を見せてもらったんですよ。
それを見たときに「あ、これはいける」って全員思ったんです。
「イ・ミンホいいね!」「かっこいいね!」と、興奮気味に話した記憶があります。
パク・ミニョンもそのときはまだ無名でしたけど、「2人が一緒に出てるシーンを見せてください」って頼んで「この子もいいね、かわいいね」となりました。
2人の立ち姿が非常にお似合いで、いいラブストーリーが展開されるだろうと。
韓国では「ケミ(ケミストリー=化学反応)がある」っていうんだけど、まさにケミがありました。

日本に帰ってから「買いましょう」と決断して、その日の夜にすぐ制作会社の日本支社の人とアポイントとって、飲みに行きました。
その場で、その方が韓国にいる社長に電話してくれて。
「エスピーオーに決めました」と言ってくれたんです。
制作会社の理事の方は、日本と韓国を行き来している方でしたけど、私、彼女に会うために教会まで行ったことがありますよ。


―え!なんですか!?

その方が聖歌隊に入っていて。
ちょうどイースターだったから、聖歌隊出演のミサがあって。
「教会に来てくれれば話せる」って言われたの。
それで教会まで行って、ミサ参加して、その後話したことありますよ。
「この作品欲しいです。ぜひお願いします」って。
そしたら「森丘さんって本当に仕事好きだね」って言われたのを憶えてる。
私は「いや、そんなことないですよ!...」と恐縮したんですが、「だってこんな所にまでいらして、熱心ですよね。」って感心されました。


―「これイケるね」の"イケるね"ってなんだったんですかね?

やっぱり、イ・ミンホ(※)。
彼の放つ光。
画面を通じて放つ輝きみたいのが凄くあったんですよ。
とにかくスタイリッシュ。
あとはパク・ミニョンとのラブストーリーがうまくいくだろうって。
日本の原作マンガのマッチョ感もなくて、これはこれで別作品なんだなって思った。
日本の韓国ドラマファンに受け入れられるだろうなと確信しました。

※イ・ミンホ
「花より男子〜Boys Over Flowers」に出演し話題に。「シティーハンター in Seoul」で大ブレイクを果たした。
161229_anatanomotoni02-1.jpg

―他にも印象に残っている俳優さんはいらっしゃいますか?

チョ・インソンさんも思い出深いです。
ユ・ハ監督の『卑劣な街』公開時、兵役前に来日したんだけど、彼もすごくいい人で思い出深い俳優の一人です。


―何か具体的なエピソードはありますか?

一日取材をして、終わった後に媒体の人たちがみんな彼に握手を求めてて。
私も手を出したら、手を引っ込められたの。
え...って思って若干傷ついたんだけど、「あなたとは今が最後じゃないでしょ?また明日も会えるから、握手は最後にしましょう」って言われて、「うわー!かっこいいー!」って(笑)。

それでいよいよ最後の日舞台挨拶で東京から大阪に移動だったんです。
私は大阪には行かないから東京駅まで送ったんだけど、その時に新幹線の中で「私はここでお別れです」って挨拶したら、「え、君来ないの?じゃあ握手じゃなくハグしましょう。」って...。
あれは忘れられない思い出ですね。


―かっこいいですね~!

取材の空き時間も彼は控え室に引っ込まないで、ずっとスタッフと一緒にいました。
私「バリでの出来事」の大ファンだから、通訳の方に手伝ってもらって撮影の裏話とか聞いたりしました。
「劇中で折りたたみの携帯をアゴでたたむシーンがあるけど、あれは僕の癖で、そのまま使ったんだよ」とか。

161229_anatanomotoni03.jpg
「バリでの出来事」のチョ・インソン

―そういう話聞けるの良いですね。

あとは、シネマート六本木で舞台挨拶した時。
一回の舞台挨拶の予定だったんだけど、「あれだけファンが喜んでくれるならもう一回やりたい」ってご本人が言い出して、サプライズで登壇したの。

そしたら一番前に座ってるお客さんが泣きだしちゃって...。
それ見たときに「韓流って偉大だな」って思った。
こんなに喜んでくれる人がいるなんて、本当に良い仕事に関わってるな~と実感した。
きっと彼も役者冥利に尽きるというか、嬉しかったと思いますよ。
人間味もあって、かつユーモアも茶目っ気もある人でした。

あとはイ・ジュンギさんかな~。
映画『フライ・ダディ』のプロモーションで来日した時、アテンドしたんだけど、彼は俳優になるべくしてなったという人ですね。


―是非その話、聞きたいです!

インタビュー媒体によって話す内容をその都度、変えてた。
毎回違う話をしてて、自分を飽きさせないためだとも思うんだけど、すごく話題豊富だし、頭の回転が速いから、質問者の意図をすぐに汲み取って、的確に答えるんですよね。
しかもユーモアを交えながら。

写真を撮ってるときのポージングのバリエーションも豊富。
30秒ぐらいずっと撮ってて「自由に動いてください」とカメラマンから指示があるとコロコロとポーズと表情を変えて。
なんかもう踊ってるみたいでした。
それを見た時に「あぁプロだなぁ」と。

161229_anatanomotoni04.jpg
『フライ・ダディ』のイ・ジュンギ

あとは『夏物語』の時のイ・ビョンホンさんとスエさん。
私はスエさんをアテンドしたんだけど、彼女はまだ日本で顔が知られていなかったから、夜スタッフたちとお台場に行ったり。
仕事が終わった後にお母様も合流されて、温泉にいかれたりと楽しく過ごしてましたね。
イ・ビョンホンさんはすごくカリスマ性のある人でした。


―イ・ビョンホンさんのエピソードはありますか?

夜、イ・ビョンホンさんのホテルの部屋で、現場のスタッフたちと飲んでたんです。
部屋は使っていいって言われてたんだけど、イ・ビョンホンさんは留守だったの。
そしたら夜12時過ぎぐらいに帰ってきて、みんな一斉に起立したんですよ(笑)。
直立不動。
そしたらイ・ビョンホンさんが「座って、座って」って。
私が「すみません、お邪魔してます」と言うと、「気にしないで。僕はもう休みますけど、自由に楽しんでいってください」って。
素敵な人でした。

彼もすごく頭が良いと思う。
あと英語が上手。
人を見下さず、誰に対しても態度がフラットで変わらない人ですね。

―それすごく良いですね。

やっぱり頭が良いから、彼の質問の答えも機転がきいてましたね。

―たくさんお話しありがとうございます。
では、最後にマイ・ベスト韓国ドラマをお伺いできますか?



やっぱりベストって言ったら「冬ソナ」なのかな。


―人生を決めた作品ですもんね。

あと、オススメのドラマは「華麗なる遺産」と「検事プリンセス」。
これ同じ脚本家と監督なんです。


―さっき話にも出てきた、ソ・ヒョンギョン作家とチン・ヒョク監督ですね。

そう。
弊社作品でソ・ソンギョン作家のものは「TWO WEEKS」と「2度目の二十歳」ですね。
韓国ドラマって辻褄が合わないとか、突っ込みどころ満載なことがよくあるじゃないですか。
彼女は辻褄を合わせる。
伏線も張り巡らせるのだけど、最後までに見事に回収する。
その腕が見事なんですよね。

161229_anatanomotoni05.jpg
「TWO WEEKS」

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「2度目の二十歳」

―「2度目の二十歳」も一見マクチャンになりそうなかんじがしつつも、突飛な感じはせずに楽しめますよね。

そうそう。

「華麗なる遺産」もすごいマクチャンだから。
でも最後は感動のるつぼだし、ちゃんと復讐みたいな要素も入ってる。
あとはラブとか胸キュン。
胸キュンが得意な脚本家だから。

チン・ヒョク監督も男性なのに女性の感性を持っているというか、女心をくすぐる演出が得意なんですよ。
なんでこんなに女の人が好きそうなシーンを折り込めるのかな~、と感心します。
最近で言えば「ドクター異邦人」とか、ソ・ジソブが出ていた「主君の太陽」、イ・ミンホの最新作「青い海の伝説」の監督ですね。
安心感というか、ひとつのブランドになってますね、私の中で。

あと、私は買う時に脚本を重視します。
日本より韓国の方が脚本家は勝ってきています。


―日本もそうですけど、ドラマは演出家より脚本家の方が重要視されている印象がありますね。

そうですね。
でも、やっぱり脚本家が思い描く世界を上手く映像化できる人っていると思うんですよ。
だからタッグ組む脚本・監督は同じだったりするじゃないですか。
相性があるんだと思います。
難しいと思いますよ、脚本だけ読んで映像化するのって。

実は、私チン・ヒョク監督にファンレター書いたことあるんですよ。
「シティーハンター」の撮影現場で渡したんですが、熱い思いを書き綴りました。イ・ミンホさんじゃなくて監督にファンレター(笑)。
差し入れもして、写真撮ったり。
後日知り合いのプロデューサーから「チン・ヒョク監督が「日本にもオレのファンがいるんだな~」と、嬉しそうに話していたよ」と聞いて。
いつかチン・ヒョク監督と仕事がしたいですね。


―今後の目標はそれですか?

チン・ヒョク監督とソ・ヒョンギョン作家ですかね。
彼らの作品を日本の方々にお届けしたり、イチから一緒に何かを作り上げるとか。
あとはやっぱり、ペ・ヨンジュン氏にはいつか会いたいですかね。
彼に会ったら話したいことがいっぱいあります!(笑)


<おわり>




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