「ブラックリスト問題」=韓国
2017’01.22・Sun
表現の自由を脅かす「ブラックリスト問題」
日本では、芸能人は政治的な発言をほとんどしないが、韓国では政治に積極的に関与する芸能人が多い。
反政府的なデモに参加する芸能人もいて、自らの主義や支持政党などを明らかにするケースもかなりある。
お国柄の違いだが、まさか朴槿恵(パク・クネ)政権が、政府に批判的な文化人のリストを作っていたとは……。

「表現の自由が後退している」
朴槿恵政権になってから、そういう思いが強くなっていたが、確かにこの政権は表現の自由を制限しようとしていたのかもしれない。
なにしろ、大統領府の秘書室長と文化体育観光大臣が中心になって、政府に批判的な文化人を対象としたブラックリストを作っていたのだから。
このリストに載った人は、2014年6月の段階では数百人だったのに、昨年の後半には1万人近くにのぼったという。
リストには有名俳優の名前も
ブラックリストが悪質なのは、リストに載った文化人に対して支援をやめるように政府が圧力をかけようとしたからだ。
自分の才能を信じて自由な活動をしようとしていた文化人にとって、これほどの邪魔はない。
まさに、文化人としての死活問題である。
リストに名前が載っている人が1万人近くというと、俳優でも相当な数にのぼっていることだろう。
有名な俳優では、ハ・ジウォン、ソン・ガンホ、チョン・ウソンの名前もリストに載っていたと報道で伝えられている。
もし本当にハ・ジウォンの名前が入っているなら、なんとも皮肉なものだ。
なにしろ、ドラマ『シークレット・ガーデン』で主役のハ・ジウォンが演じた女性主人公の名前を朴槿恵大統領が偽名に使ったのではないか、という疑惑があったからだ。
ドラマ好きな大統領なのに
女性主人公の役名は「キル・ライム」。
朴槿恵大統領を裏で操ったと言われる崔順実(チェ・スンシル)被告がよく行く病院はアンチ・エイジングで有名なのだが、この病院で朴槿恵大統領が治療を受けた際に「キル・ライム」を偽名に使ったとか。
このことを韓国メディアが大々的に報じていた。
ドラマが大好きな朴槿恵大統領は『シークレット・ガーデン』もお気に入りのはず。
その主役の有名女優がブラックリストに載っているとすれば、これほどの矛盾もない。
果たして、真相はどうなのか。
いずれにしても、ブラックリストの作成に関わった人たちが次々に逮捕されているので、この問題はこれから具体的に明らかになるだろう。
文=「ロコレ」編集部
-愛してる韓国ドラマK-POP-
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