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儒教は日韓でどう浸透したのか

2017’05.05・Fri

儒教は歴史的に日韓でどう浸透したのか

歴史的に見ると、徳川幕府も朝鮮王朝も儒教を社会倫理の根幹として受け入れ、社会制度の中に組みこんでいた。
特に、儒教の中でも名分を重んじる朱子学が中心であった。
ただし、世間に浸透する深みには日本と朝鮮半島で違いがあった。

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江戸時代の儒教

徳川幕府は儒教を政治的に利用しようとした。
徳川家康は1603年に江戸に幕府を開いたが、武断的政策を進める中で、政権安定のために戦国以来殺伐とした人心を転換していく必要を痛感していた。
そうした教学振興も、儒教を官学に採用した目的の一つであった。
もちろん、それだけが理由ではない。
家康は儒教によって江戸幕府の正統性をはかろうと腐心した。

また、身分制度(士農工商)の確立に、儒教を巧みに取り込んだ。
儒教は格式や序列を重くみる傾向が強く、幕府にとって都合が良かったのである。
現実に儒教は江戸時代に武士階級の思想確立や生活規範として隆盛を見た。
ただ、あくまでも士農工商の「士」の世界のみであって、一般の民衆に儒教が特別の役割を果たすことはなかった。
日本における儒教はあくまでも支配階級の学問的素養という性格が強かったのである。

両国における科挙の有無

朝鮮半島ではどうだったのか。
1392年に建国した朝鮮王朝。
この王朝における儒教は、当初は高麗王朝を否定する手段としての色彩が濃いものであった。
高麗の後期から知識人の間に徐々に浸透していった儒教は、高麗に取って代わった朝鮮王朝の新しい国学となり、仏教寺院に支配されていた土地や奴婢を没収する際の手段に使われた。
同時に、儒教の形式的な儀礼は新興貴族の特権を確保していくうえで最適だった。
結局、徳川幕府も朝鮮王朝も自らの政権維持に儒教を利用したが、両者で決定的に違ったのは「科挙」の有無である。

朝鮮王朝が官吏登用の手段として、朝鮮王朝以前から制度としてあった科挙をさらに強化したのに対し、徳川幕府は科挙とはまったく無縁だった。
そもそも、儒教の本家である中国では、天子の地位だけを例外として、その他の階級が世襲によって固定することを認めていない。
道徳と知識を備えた賢人が官吏として社会を動かすべきだという思想が強くあり、その賢人の有効な選抜機関として科挙を位置づけていた。
それはそのまま朝鮮半島でも踏襲されている。

儒教の浸透度が日韓でなぜ違ったか

人間の共同生活のうえでは階級の存在が必須だという思想が儒教にはあり、その理念はまさに、家柄による階級社会を築こうとした徳川幕府に都合が良かった。
しかし、科挙は世襲を否定する制度であり、これだけは受け入れるわけにはいかなかった。
つまり、徳川幕府は儒教(特に朱子学)の根本思想だけを採用して、都合の悪い運営制度には目を向けなかった。
これが、儒教の浸透度が日本と朝鮮半島で大きく違った理由である。

広く国中から人材を集めるという意味では、科挙は有効な登用試験になるが、硬直化した制度の中では逆の弊害も生まれてくる。
朝鮮王朝の政治は、際限なく続いた党争の歴史でもあったが、その原因となったのが儒教一辺倒の思想と科挙ではなかったのか。
中世から脱した世界史的な近世社会が、さまざまな価値感を示し始めたときでも、朝鮮半島は相も変わらず儒教にこり固まっていた。
それが、世界の流れに背を向ける結果を生んだのかどうか。
どんなイデオロギーも、理論より運営の仕方が盛衰を分ける。
それは世界史が、はからずも証明しているのだが……。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

-愛してる韓国ドラマK-POP-



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