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韓国はなぜ日本の植民地になったのか

2017’08.04・Fri

韓国はなぜ日本の植民地になったのか(前編)

朝鮮王朝は1392年に建国されてから518年間続きましたが、1910年に滅亡しています。
それは、朝鮮半島が日本の植民地になったからです。
そこに至るまでには、どういう経緯があったのでしょうか。
3回にわたって取り上げていきます。

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平和的な善隣関係

私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)もよく記憶しているのですが、中学や高校の歴史の授業というのは、3学期の後半にようやく幕末あたりにたどりつき、最後に明治時代をサラッと触れて終わり、という経過がほとんどのようです。
つまり、重要な近現代史がスッポリと抜け落ちてしまいがちなのです。
講演会では「なぜ韓国は日本の植民地になったのですか」という質問をいただきます。
知りたいと思っている方が多いのだなあ、と実感するのですが、ここで改めて説明してみることにします。
かなり重いテーマですので、簡潔に語るというわけにもいきません。
やはり、江戸時代の徳川幕府と朝鮮王朝の関係から述べていくのが賢明でしょう。

徳川幕府は鎖国体制を維持したとよく言われますが、朝鮮王朝とは唯一の外交関係を結んでいました。
朝鮮王朝からは、正式な外交使節となる朝鮮通信使が合計で12回来日しています。
日本と朝鮮半島の交流史の中で、江戸時代ほど両国が友好的だった時期は他にありません。
まさに、平和的な善隣関係を築いていたのです。
ただし、19世紀に入ってから、少し状況が変わってきます。
莫大な招聘費用がかかるということが理由となって、朝鮮通信使の来日が途絶えがちになりました。

国書の文面が大問題になる

日本の国内でも朝鮮半島を見る目が変わってきます。
おりしも、本居宣長が『古事記』『日本書紀』の中に日本人が見いだすべき真実があると説いていた時期でした。
こうした国学が盛んになってくると、他国を批判して自国のすばらしさを強調する手法も勢いを得てきました。
19世紀の半ば、雄藩の跋扈(ばっこ)と欧米列強の外圧で徳川幕府の衰退が著しくなりました。
一方の朝鮮王朝も、凶作が続いていたにもかかわらず国王の外戚が政治を牛耳り、国内が混乱するばかりでした。
これでは日本に目を向ける余裕すらありません。
こうして、長く続いた善隣関係も途絶えてしまったのです。
そんな状況の中で、先に倒れたのが徳川幕府でした。
1867年10月、15代将軍の徳川慶喜は大政を朝廷に奉還しました。
264年も続いた徳川幕府が終わったのです。

翌年早々に戊辰戦争が起こり、日本国内が内乱状態になりましたが、その年の秋には旧幕府軍はほぼ一掃されました。
新しく誕生した明治政府は、1868年10月に「政権が変わったことを朝鮮王朝に伝えよ」と対馬藩に命じました。
そこで、対馬藩の使節が朝鮮半島にわたって明治天皇の国書を渡しました。
その文面が朝鮮王朝側で大問題になります。
それは、皇帝を意味する「皇」と、皇帝の命令を意味する「勅」が使われていたからです。
朝鮮王朝側が認識している東アジアの秩序では、皇帝を名乗れるのは中国大陸の覇者だけなのです。
その考えに沿って、朝鮮王朝の統治者は格が1つ落ちる「王」を称していました。
しかし、日本が「皇」を名乗ってくれば、朝鮮国王が格下になってしまいます。
序列を重んじる儒教思想を国教にしている朝鮮王朝では絶対に容認できないことです。

武力による威嚇

朝鮮王朝は明治天皇の国書を拒否しました。
もともと、善隣関係を維持した徳川幕府を倒した明治政府に対して、朝鮮王朝は良い感情を持っていませんでした。
そこに国書問題も起こり、朝鮮王朝と明治政府は断交状態に陥りました。
一方、新しく統治を始めた明治政府にとっての悩みの種は、幕末に欧米列強と結んだ不平等条約の数々でした。
それは、武力の威嚇に怯えた徳川幕府が不本意ながら強制された条約ばかりでした。
幕末に松下村塾を開いた吉田松陰は自著『幽囚録』の中で、「軍備を整えて、朝鮮を攻めて従わせて、北は満州から南は台湾・ルソン〔フィリビン〕の諸島まで収めるべきだ」という主旨のことを書いています。

要するに、「欧米列強に強いられた不平等条約で日本は大きな損害をこうむったが、その分は、朝鮮半島・満州・台湾・フィリピンを手中に収めて取り返そう」というわけです。
吉田松陰は倒幕の原動力になった長州藩に大きな影響を及ぼした人ですが、その彼が大陸に攻め入るという思想を持っていたのです。
明治維新後に富国強兵路線を歩んだ日本は、吉田松陰の言葉どおり、ついに朝鮮半島での権益を狙い始めます。
つまり、欧米列強が日本に対して行なった「武力による威嚇」という手法を、今度は日本がアジア諸国に対して行なおうとしたのです。
(中編に続く)

-愛してる韓国ドラマK-POP-






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