韓国は自転車に乗る人が少ない
2017’09.19・Tue
韓国で自転車に乗る人がとても少ない本当の事情
実際に韓国は日本や中国に比べて、自転車の利用が圧倒的に少ない国です。
ソウルの街角を見ても、自転車に乗っている人をあまり見かけません。
そこには、韓国らしい事情があるのです。

ソウルの大通りでは自転車に乗っている人をほとんど見かけない
自転車に不向きな道ばかり
韓国で自転車に乗る人が少ない理由を考えてみましょう。
1つ目は韓国の交通事情が関係しています。
経済発展にともない、韓国は完全に自動車優先の社会を築いてしまいました。
それゆえ、自転車が街を走るのはとても大変なのです。
何よりも、大通りになると横断歩道が少なくなっています。
この場合、自転車の走行を想定していない通りが本当に多いのです。
車道の下に作られた歩行者用の地下道も、入口には階段しかない場合が多く自転車は通れません。
また、歩道を利用する時でも、車が勝手に駐車してあったりバイクが走っていたりで、とても安心して走れる状況ではないのです。
このように、韓国では自転車の走行に向いていない通りがあまりに多すぎます。
なぜ自転車に抵抗を感じるのか
2つ目は地形です。
ソウルは特に起伏の激しいところで、街のいたる所に坂があります。
このため、ソウルを自転車で移動しようとすると、かえって歩くより疲れたり時間がかかったりするという現象が起きてしまいます。
わかりやすくいえば、ソウルは自転車に不向きな大都市なのです。
それゆえ、韓国で多い出前もみんなバイクで行なっています。
さらに、韓国らしいのが3つ目の理由です。
それは、韓国人の自転車に対する意識が日本とはまったく違うということです。
韓国人の中には両班(ヤンバン/朝鮮王朝時代の上流階級)という意識が強い人が多く、自転車に乗ることに抵抗があります。
「見た目がチマチマしている」
「クルマが買えないみたいで、世間体がよくない」
そんなふうに見なされる傾向があります。

冬のソナタ』で自転車の2人乗りをするチュンサンとユジン
チュンサンとユジンの2人乗り
要するに、「乗るならば自動車に乗るべし。タラタラと自転車に乗る姿は見栄えが悪い」と思われがちなのです。
それは、大都市でも地方でも同じです。
かくして、韓国の人の多くは、クルマに乗るか悠然と歩くか、という選択肢になり、自転車に乗ることが少なくなります。
ただし、若者にとって自転車は、青春の躍動感を如実にあらわす乗物としていいイメージがあります。
特に、2人乗りというのは映像的にも見栄えがします。
そこで、純愛ドラマで自転車に2人で乗るシーンが登場したりします。
そういえば『冬のソナタ』でも、高校生時代のチュンサンとユジンが自転車の2人乗りをしていました。
あれは、自転車を使った数少ない名場面でした。
-愛してる韓国ドラマK-POP-
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