日本と違う韓国のビックリ33
2019’03.05・Tue
日本と違う韓国のビックリ33
第33回 日本の小説が韓国で一番人気がある

韓国版の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
東野圭吾が大人気
2018年に韓国で販売された小説本の中で、日本人作家の割合が31%に達し、韓国人作家の29・9%を上回った。
まさに、驚くべき逆転現象が起きたのだ。
なぜ、日本の小説は韓国でとても人気があるのだろうか。
一番の人気作家は東野圭吾だ。
小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は2018年7月25日に100万部以上も売れていることが明らかになった。
電子書籍版を入れると、合計で120万部を突破したという。
人口5000万人に過ぎない韓国では、異様なほどの売れ方である。
この『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が韓国で発売されたのは、2012年の12月であった。
最初はそれほど売れなかったのだが、読者の間で口コミで評判が広がっていき、ロングセラーとなった。
何と言っても、韓国の大型書店「教保文庫」のベストセラー集計では、5年連続で総合10位以内に入っている。
とにかく、読者層が広い。
文を尊ぶ国
2017年の韓国の図書館の貸し出し状況を調べみよう。
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』が20代で1位、40代で2位、30代で3位、10代で4位となっている。
このように、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の人気は別格だ。
もともと、韓国では日本の小説家が注目されている。
特に村上春樹の小説は常にベストセラーになるし、その他でも、日本の作家の翻訳版は数多く出て相応の人気を得ている。
そこには、韓国の小説事情もからんでいる。
儒教思想の影響で「文を尊ぶ国」である韓国では、小説というと「いかに人間は生きるか」という純文学系のものがとても多い。
2人が双璧
なにしろ、韓国は詩集が常にベストセラーになる国であり、小説にも人間の生き方を問うテーマが求められてきた。
それだけエンタメ系の小説が少ないのだ。
そういう事情があって、ミステリーを含めたエンタメ系の作家がなかなか出にくいのが韓国文学界の現状であった。
結果的に、純文学からミステリーまで非常に広いジャンルで活躍している日本の作家の小説というのは、韓国にしてみると、足りないジャンルを補ってくれるのだ。
しかも、韓国では以前から日本の歴史小説を読む年配の人が多かった。
つまり、日本の小説を読む下地があったということだ。
今後も、東野圭吾と村上春樹を双璧として日本人作家の小説が韓国で人気を獲得していくことだろう。
-愛してる韓国ドラマK-POP-
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