冬になると『冬のソナタ』が見たくなる
2016’12.22・Thu
冬になるとやっぱり『冬のソナタ』が見たくなる
寒くなって雪が降る季節になると、またまた見てしまうのが『冬のソナタ』だ。
純愛を描いて、あれほどの傑作は他になかった。
この作品の撮影が始まったのが2001年12月12日だった。
もう15年も経っているが、この記事では改めて当時のことを振り返ってみよう。

美しい並木道を歩く恋人たち
2001年12月12日、初冬の雨が降る南怡島(ナミソム)で、『冬のソナタ』の初めての撮影が行なわれた。
ロケ地の南怡島は、ユン・ソクホ監督が特に厳選した場所だ。
この南怡島はソウルの東北側60キロメートルのところにある。
ソウルから鉄道で春川(チュンチョン)方面に向かうと、その途中に加平(カピョン)という駅がある。
そこで下車すればタクシーと渡し船で南怡島へ行くことができる。
島とはいっても、実際には北漢江の中州である。
ちょうど葉っぱのような形をしていて、周囲は6キロメートル。
美しい並木道が多いので、恋人たちの散策コースとして知られていた。
その静かな佇まいにユン・ソクホ監督は目をつけた。
中州だけに、どこにいても美しい川の流れを眺めることができる。
しかも、チュンサンとユジンが、恥じらいながら寄り添って歩くのにふさわしい並木道が随所にあった。

ペ・ヨンジュンとチェ・ジウ
南怡島での撮影を通して、ペ・ヨンジュンはこのドラマにグイグイと引き込まれていった。
「ドラマの内容がとてもいいですね。初恋の人への追憶というのは、誰にとっても大切なものだから……。スタッフが苦労に苦労を重ねて撮影している冬の風景も、本当に美しいですね」
俳優の熱意が伝わってくるのは、監督としてもうれしいものだ。
ユン・ソクホ監督も、ペ・ヨンジュンの演技を高く評価する。
「デビュー作のときは初々しさがあった。何年ぶりかに会ってみると、いつのまにか大人になったなあという感じ。ようやく愛の痛みや悲しみを表現できる年になってきたと思いますね」
チェ・ジウも、活動的な女性の役をまかされて生き生きしていた。
「高校生のユジンのちょっといたずら好きな雰囲気は私によく似ています。このときこそ、できるだけ明るい姿を見せておこうと思います。そのほうが、あとで心の痛みが際立つはずです。少しオーバーでも精一杯に演じます」
チェ・ジウは明るくそう語った。
.jpg)
『冬のソナタ』なのに雪がない
撮影はハードだった。
ペ・ヨンジュンも音を上げた。
「もう死にそうですよ。最近は1日に2時間以上寝たことがないし、徹夜が続くこともあります。5日間で放送2回分(140分)を撮影するんですから。1週間に映画を一つずつ撮るようなものですよ」
それほどきつくても手を抜かない。
ユン・ソクホ監督からOKが出ても、彼は一向に納得しないのだ。
「ちょっとセリフをかんでしまいました。もう1回お願いします」
そう言ってやり直しを申し出る。
自分に厳しいのが彼の真骨頂である。
しかし、撮影に思わぬ難題が残って、制作陣には重苦しい雰囲気も流れた。
2002年1月14日から放送が始まるのに、その1か月前を切っても南怡島では雪が降らなかった。
このままでは初雪のシーンを撮影できない。
幸運を運ぶ天使のような雪
「こうなったら北海道へ行って撮ろう」
そう決断したのだが、脚本のできあがりが大幅に遅れ、北海道へ行くこともままならぬ状態になった。
「なんとか雪が降ってくれ」
雨乞いならぬ雪乞いの日々が続いた。
リミットが迫っていた。
このままでは雪のない世界で冬を描かざるをえない……。
しかし、スタッフの願いが最後に通じて、幸運を運ぶ天使のような雪が、2011年の年末になって大量に空から舞い降りてきた。
おかげで、思い通りの撮影をすることができた。
ドラマのタイトルバックに流れる雪のシーンの数々……。
俳優もスタッフも待望久しい雪に歓喜したが、その喜びが、チュンサンとユジンが戯れる美しい雪の場面を一層美しく彩っていた。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
-愛してる韓国ドラマK-POP-
ブログ村に参加しています。
拍手にポチッ!ブログ村にポチッ!としてくださるととても嬉しいです


にほんブログ村
